2011年10月31日月曜日

Tyrrell’s


チップス。
ノスタルジックなモノクロの写真にすっきりしたフォント使い。
大人も子供も大好きなチップスの表現方法としてはこれまでにない斬新さ。

3種類の根菜のチップス、VEG CRISPS。
髭をたくわえた紳士が持つ、巨大な野菜達。
原材料が非常にわかり易い。
騒々しいコピーを大きくうたわなくても、
視覚で十分に伝える事ができるデザイン。

隣はヌードの女性達が踊っていますよ。
塩も何もついていないプレーンな味、商品名はNAKED(裸)。
これだからイギリスという国が好きなのです。
このユーモア。表現の自由。







ガリガリボリボリ。
堅めでしっかりとした、噛みごたえのある味。
無添加でしみじみ素材の味が楽しめます。




にんまりと。嬉しくなるそんな存在感。
3歳児もお気に入り。
お菓子がかわいいと嬉しいよね。
ガリガリボリボリ。








2011年10月24日月曜日

TUNNOC'S


キャラメルウエハース・ミルクチョコレートバー。
レトロなストライプに坊やの顔。
素通りできないルックスです。


サクサク。もぐもぐ。
ミルフィーユ、だね。
コーヒーと一緒に。
ぼんやり。




TUNNOC'Sは1890年創業、スコットランドの家族経営企業。
創業当時はパン屋さんだったとか。




扱う商品はたった5種類のお菓子のみ。

潔い。

時代と共存する老舗。
ゆっくり時間が流れているのかな?
何はともあれ今日もひとつ。
サクサク。もぐもぐ。


2011年10月20日木曜日

thin bleach


これまでに「排水溝ブリーチ剤」のデザインにときめいた事はありませんでした。
ペールブルー×ホワイト×赤の配色。
排水溝そのもののイラストレーションに
Futuraフォントの商品名。

かわいい。



日本でも大抵そうだと思うのですが
クリーニング剤ってだいたい
「どっかん!カビ退治!」とか、
なんだかぼんやりできない感じです。



例えばこの違い。
清潔好きなシンプルな人と
ギンギラギンなやり手。


なんてね。
イギリスは秋から凛と冷えた冬の空気へ。
お掃除に良い季節です。


2011年10月18日火曜日

Cotswold Legbar Free Range Eggs


卵。
イギリスの卵のパッケージデザインが大好きです。
再生紙の厚紙のボコボコした質感、
単純でない絶妙な色味、クラッシックなフォントやイラスト。
特にお気に入りはコチラ。





青色のパッケージを開けると。。。
なんと、パステルカラーの卵が登場!
これらは人工着色されたものでも、遺伝子操作によるものでもなく、
自然の鶏を交配して出来たものなのだそうです。
ターコイズ、水色、桃色、オリーブ、薄緑などのカラーバリエーション。
眺めているだけで嬉しくなります。





無色透明のペコペコなプラスティックに入ったつるりとした卵と比べると
なんと暖かみのあるルックスなのでしょうか。
コッツウォルズのフリーレンジ(放し飼い)の鶏たちは
今日も緑の牧草地をコケコケ走り回っているのだろうなぁ。。。
淡い砂糖菓子のような色の卵を産む鶏、なんだか幸福ですね。



卵つながりでご紹介。
地元の小さな店で買ったイースターエッグ。
本物の卵の殻に手描きの絵。
凄い!





2011年10月14日金曜日

MARMITE


イギリスと言えばマーマイト。
ビール酵母が主原料。ビタミンBを豊富に含む栄養食。
お醤油の焦げたようなしょっぱくてコクのある味。美味いです。
トーストにマーガリンを塗って、ちょっぴりマーマイト&スライスチーズ。
が、オススメの食べ方。

さて、本題パッケージ。
コロンとしたボトルの形に沿った黄色のラベルやキャップ。
MARMITEのフォントや赤のリボン帯、ポップですね。
どの時代でも対応でき、永遠にグッドデザインの位置づけに君臨するであろうパッケージ。
デザイナー優秀すぎるだろー。



今日では関連商品もバラエティ豊か。
チェダーチーズ。




世界一美味しい(と思う)マーマイト味カシューナッツ。
一気食いは当たり前の美味さなので、
たまにしか手を出さないように自制しています。



そして、最近手に入れた限定サンドイッチボックス。
これにはキノコも大喜び。
じゃーん。



パディントンベアもマーマイトが大好きって知ってました?
イギリスらしさ溢れる皮肉ユーモアたっぷりコマーシャル。
車が事故っちゃうほど激マズマーマイトという内容。笑


http://www.youtube.com/watch?v=UBY5epc8BS0




You either love it or hate it.




2011年10月12日水曜日

EUTHYMOL


歯磨き粉。
英国とアイルランドで販売中。
レトロなグリーンの飾り罫に
オレンジ色タイポグラフィ。
惚れ惚れするようなグッドデザインです。
また、チューブのアルミニウム素材も素敵。


オレンジ色のキャップを開けると仰天ですよ!
なんと中身はブライトピンク。
こんな歯磨き粉見た事ないぞ。


EUTHYMOLのユニークなところはその味にも。
すごいんです。
個性的というか。。。


うん。完全にサロンパスの味だね。


いえ、サロンパスを食べた事はありませんが。
とにかく強烈です。
私は好きですが、多くの人は無理な味かもしれません。
だからでしょうか?スーパーや薬局で見かけますが、
割と隅においやられている感が。。。
パッケージも他とは一線を画していますし、
サロンパスですし。。。
不思議な存在感を放っている商品です。
きっと根強いコアなファンがいるのでしょうね。

ちなみにこんな物を見つけました。
1957年のEUTHMOLの広告。
英国の広告の多くがこのようなうっとりテイストだった時代。


余談を少々。
EUTHYMOLは元々は古い小さな会社が販売していたようですが、
現在はジョンソン・エンド・ジョンソンが買収。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、
いくつもの合併や吸収を繰り返し今日の大企業へ成長してきたのだそう。
古き良き商品をパッケージもそのまま現代の企業が守ってるのは良い事ですよね〜。


2011年10月10日月曜日

Bovril


濃縮ビーフエキス。
今回はビフォーアフターでご紹介。
まずはビフォー、見てください。
この形、ただごとじゃないキュートなルックス☆
アンバーカラーがノスタルジック。


隣町のアンティークショップの庭先に
雨ざらしで泥や苔がべっとり付着しゴロゴロ置いてあったのを
厳選して購入してきました。

家ではこんな使い方。



1870年、空腹で進軍できなくなったナポレオン軍兵士たちのため、
遠く離れた戦地にたくさんの栄養を供給するために開発されたもの。
イギリス人にとっては栄養補給の滋養強壮剤のようなもの?
ビーフコンソメスープの様な感じでお湯に溶かして飲むそうです。

そして、現在はこんな形で販売中。


だいぶ進化しちゃいました。
BEEFの刻印が強そうでうーん。。。
デザイン的にはもう言わずもがな昔の小瓶にはとても敵いません。
しかし、商品は現在もグレートヘルシードリンクとして
英国内で不動の地位を築いているようです。
今はベリタリアンなメガネのお父さんも
その昔はこれをお湯に溶かして飲んでいたとか!
ボトルにも「Warm up & Re-charge」と書いてあります。
健康ドリンク的な扱いなのですね〜。
夕飯時にカップスープな感じで試してみました。


うん。まずい。


ビフォーアフター、ナポレオンもびっくりな歴史。
アンティークのボトルは全6サイズあるそうですよ。
いつか全サイズ揃ったらいいなぁ。。。
でもビーフドリンクはちょいとごめんです。
あ、お料理には良さそうです。
ビーフシチューとか。ね。

2011年10月7日金曜日

Fortt's Bath Oliver Biscuits


ビスケット。
イギリス生活に欠かせないのがチーズ&ビスケット。
日本流に言えばクラッカーですね。
白地にゴールド、黒文字。
ビスケット自体の写真が全体のデザインとマッチ。
写真に文字を回り込ませたりするのって、
やればやるほど残念な結果になりがちですが。。。
こちらに関しては高度なデザインを組んでいるにも関らずとってもシンプルな印象。
かっこ良すぎるパッケージです。
見よ!この洗練されたルックス。


封を開けるとまた感動。
ビスケットそのものも可愛いのです。
柔らかなクリーム色の優しそう〜な色合い、
そしてビスケットの中心に古代人のようなエンブレムが!
これが創立者のオリバーさんなのかも??


肝心な味はというと。
素朴な小麦の優しい味で本当〜に美味しいのです!
我が家ではこれまたグッドパッケージデザインの
ヴィンテージチェダーチーズと一緒にいただきます☆
デザイン良し!味良し!でオチは全くない優等生でした。






2011年10月6日木曜日

Green&Black's


オーガニックチョコレート。
パッケージデザインというよりも、カラーバリエの美しさにやられました。
ブラック・クリーム・ワインレッド・ダークブルー・ダークグリーン・マスタードなどなど、
絶妙な色使い。ちょっと日本の菓子企業じゃオッケー出さなそうな色ですよね。
(偉いおじさんとかが販売戦略の為にデザインを台無しにする余計な一言を言いそうだもん。)

見よ!この美しさ!


どうでしょう。思わず集めたくなる美しさ。




これがデパートの高級チョコレート店等でなく
普通〜にスーパーで買えちゃうイギリスはやっぱりデザインレベルが大人な国。
こんなお土産もらったらテンション上がりそう。

「どの色が良い?」とか?

ちなみに私のお気に入りフレーバーはミント。
ダークグリーンのパッケージも英国らしくて素敵です。
今回ブログ掲載の為に景気良く大人買いしてしまいましたので
しばらく食後の楽しみが続きそうです。
チョコレートホリックなメガネも大喜びです。



2011年10月5日水曜日

FRANK COOPER'S OXFORD MARMALADE

英国王室御用達のマーマレード。
設立は1855年。
これまた気の遠くなるような昔からある老舗中の老舗店。
イギリスは古くからの会社が本当に沢山今も引き継がれています。
物や建物が100年単位は当たり前で残っている文化。
偉大ですね。

実はこのマーマレード、大昔は陶器製で、
使用後は地中に埋めて廃棄処分するのが英国では主流だったそうです。
アンティークマーケット等で現状出回っている当時の容器の多くは
地中から掘り起こされた物だそう。
なんと、我が家にもその陶器が!
以前、イギリスのパワースポット「ストーンヘンジ」の近くの
寂れたガラクタ屋、いやアンティークショップで見つけた物です。

じゃーん。

じゃーん。



こうして並べてみると、ロゴも全体的なデザインも
100年前の物とあまり変わっておりません。
変わらない事の難しさ。どうですか。
イギリスってすげーと思った瞬間。
ちなみに私はマーマレードが苦手。
これを食べるのはもっぱらメガネ&キノコです。


FISHERMAN'S FRIEND



のど飴。
医薬品の部類に入ります。
メンソールとユーカリ入りの咳止めドロップ。
この商品の由来が凄すぎ!
アイスランドの厳寒なコンディションの中働くフィッシャーマンの為に
なんと1865年に開発された商品だそうです。
約150年前?!驚きですね。。。

オレンジ・ブラック・ホワイトの3色使いがとってもクール!
漁船でしょうか?船のイラストも可愛い。
値段も可愛い。確か1ポンドちょっと?
イギリス土産にオススメな一品☆

はじめまして☆




こんにちは☆James.UKです。
イギリス生活の中でのお楽しみの一つが、
素敵なパッケージデザインとの出会い。
スーパーで、薬局で、なにげない日常の中に普通〜に存在する
うっかりすると見逃しちゃう優秀デザインの数々。
じっくり見れば見る程イケてるデザイン。
嬉しくなるようなあれやこれをドドーンとご紹介。(の予定)
パッケージデザイン好きな方、
どうぞおつきあいの程よろしくお願いいたします。