2012年1月23日月曜日

James.UK Vintage Collection |01|


長い年月を経た暮らしの道具が大切に丁寧に受け継がれている国、
イギリスで生活するようになって6年目を迎えました。
どこからかわき起る古い物に対する憧れの感情と
自分の中での「好き」のベクトルは年々色濃く明確になってきています。

日々の生活の中での出会いはとても楽しく、いつまでたっても飽きる事なく心がときめきます。
ブランドには特にとらわれませんが、デザインにピンときた物をマイペースに集めています。
ぼちぼちと集まってきたヴィンテージコレクションをご紹介していこうと思います。
パッケージデザインと合わせてこちらもお付き合いの程どうぞよろしくお願いします。






第一回目はこちらのカクテルグラスとデキャンタのセット。
実はこれらを手に入れたのはイギリスではなくベルリンです。
今から丁度10年前に姉夫婦を頼りに
初めてのヨーロッパ旅行でベルリンを訪れました。
地面が凍り付くような極寒の中での蚤の市でした。
若くて自由になるお金もほとんどない身の上でしたが
これらを見た瞬間、どうしてもどうしても欲しくて
ものすごい決意で購入したのを覚えています。
そして「絶対に割れてはいけない!」と、
見た目も恐ろしい厳重梱包をし、巨大な手荷物として
必死の思いで日本まで持ち帰りました。

その後、幾度かの都内での引っ越しにも耐え
人生の都合で今度これらは日本からイギリスへと運ばれる事に。。。
巡り巡ってまたヨーロッパへと連れて来られたのです。
思えば私が古い物に特別な感情を抱くようになったのは
あのベルリンの旅とこのグラスセットとの出会いからかもしれません。

当面はイギリスに根をはる予定ですが、
ひょっとすると数年後にはまたこのグラス達と共に
どこか違う国へ居るのかもしれません。







4 件のコメント:

kae さんのコメント...

これ本当に素敵だよねー。
先日お伺いした際、目が釘付けだったわー。
若い頃は古いモノよりも新しいモノが斬新に見えたし、古いものは何だかいろんな「想い」がつまってそうなのが煩わしかったりしたもんだけど(って、女性について語るおっさんみたいだ!涙)、成長と共に古いモノの良さが、特に大事に使われた古いモノなんか手にとったらバクバク心拍数上げてときめくようになってしまったわー。形あるものに留まらず、音楽も新しい音楽はどれもこれも同じに聞こえるようになってしまったし。。。いえいえ、ひとえに年をとったからというセンチメンタルなことは思っていませんよ。嗜好が洗練されたからに違いない☆笑

Unknown さんのコメント...

kaeさん

ぶw おっさんの語りでた!
いやいや、おっしゃる通り古い新しいにとらわれずkaeさんの嗜好が洗練されてきたのでしょう。
それこそが年を重ねる醍醐味ってなものですよね。
ババアになってゆくのも楽しいですよね☆うふふ

DILL objects さんのコメント...

すごく「美しい」ね。
私も、お宅にうかがった際にベルリンで購入したと聞いて
驚いたもの...

以前、(かなり昔)Emikoちゃんの旦那のピーターに
けっこう高価な作家さんのものだと思うのだけど、ピンクとブラックの
陶器で小さなオブジェを頂いて、東京を一緒に転々とし、今ではベルリンです。
自分の不注意で小さくカケてしまった部分があるものの、なんか思い出もつまってて
懐かしい。

あの時、自分がベルリンに住むなんて
これーーーっぽっちも思わなかった。

ははは!

Unknown さんのコメント...

DILL objectsさん

物を大切にする=その時の思い出を一緒に抱えて生きて行く
という事なのかもですねぇ。しみじみ〜。
しかしベルリンは面白い街ですよね。
初めて訪れた時のあのなんともいえない不思議〜な感覚
今でもはっきり覚えてます。
東と西の全く別世界の文化が入り乱れてもや〜っとしたような。。。
古めかしかったり近未来的だったり。
勿論今はまたすっかり変わっているのでしょうねぇ。
私が訪れた時に丁度「アンディーウォーホール展」をやってたのだけど
不思議都市ベルリンの空にアンディウォーホール展のポスターがすごく似合ってた。